RASHOMON AND OTHER STORIES (原題:羅生門)│あらすじと感想

羅生門の英訳本

太宰治に引き続き、芥川龍之介の英訳本を読んでみました。
今回読んだのは、「羅生門」「竜」「藪の中」などを含む短編集です。

Rashomon

この本を選んだのは、次のような理由からです。

まず、芥川の文体なら、英訳も読みやすいのではないかと思ったからです。
一文一文が短いですからね。

太宰治のように、一文が10行も20行もある作家に比べれば、読みやすいのではないかと思いました。
また、難しい漢字と古い表現が多い原文を読むくらいなら、英語で読んだほうが易しいのではないかとも思いました。

実際に、英語の本としては、かなり読みやすかったです。
英語を勉強している人で、読みやすい本を探している人には良いのではないでしょうか。

あと、短編集であるというのも、選んだ理由の一つです。
短編集だと必ずしも最後まで全作品読む必要はありません。
途中で飽きたときに、諦めがつきやすいのですからね。

翻訳家の腕による部分は大きい

さて、翻訳書の出来ですが、今ひとつだったような気がします。

芥川のシンプルな文体が、逆に訳しにくかったのでしょうか?
単調な文の、子供向けの小説みたいになっていました。

あるいは、翻訳家が日本人だったからかなあ?
Takashi Kojima という方です。

海外で評判が高い作品を、日本語で読んで見たところ、意外と面白くない。
こういうことは、よくありますよね。

こういうときは多くの場合、翻訳に問題があります。
実際、原書で読み直してみると、やっぱり面白いと感じることも多いですからね。

今回読んだ本が今ひとつと感じたのも、このあたりが原因かな。
翻訳家の腕一つで、全く違った雰囲気になるんですね。

翻訳という意味では、「人間失格」のほうが上手かったと思います。


さて、太宰、芥川と来たので、次は漱石でも読んでみようかな。



日本文学を洋書で読もう

Sonw Country (邦題:雪国)
No Longer Human (原題:人間失格)

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