通訳の基礎トレーニングを使ってリスニング力強化

シャドーイングとは

通訳の基礎トレーニングと言うとシャドーイングが有名です。
シャドーイングと言うのは、次のような学習法をさします。

「シャドーイング」という言葉を聞いたことがありますか? 英語を聞くそばから、影 (shadow) のように後から追いかけて口に出し、同じように発音し真似する英語学習法。実はこれは、通訳になる方たちがよく使っている訓練法なのです。
http://allabout.co.jp/study/english/closeup/CU20031125A/index.htm

もともとは、通訳を目指す人のためのトレーニングなのですが、最近は一般の英語学習者でもご存知の方が増えてきているようです。

「発音がよくなる」「リスニングのスキルが挙がる」などがシャドーイングの効果と考えられています。

リピーティングとは

リピーティングとは何かですが、次のような説明が分かりやすそうです。

リピーティングとは一定の長さの文章を聞き、それを口頭で再現する学習方法です。鸚鵡返しという言葉がありますが、まさにあんな感じです。
http://www.polyglot-master.org/eigo/listening/repeating.html

シャドーイングが音が聴き始めたらすぐあとを付いていくのに対し、リピーティングは一つの文を最後まで聴いて、それを再現します。

このリピーティング、一般の英語学習者への浸透度はまだまだのようですね。
なぜ、一般学習者に浸透していないかと言うと、勉強しにくいんですね。

シャドーイングは、英文が入ったCDなどのソフトがあれば、比較的簡単に行うことが出来ます。
要するに、まねしてあとから付いていけば良いだけですから。

しかし、リピーティングは英語が聞こえてくれば、なんでもできると言うわけにはいかないのです。
一文聴いて、その分を覚えて声にするわけです。

リピーティングをするには、一文一文で区切られている音声の素材が必要なんですね。
あるいは、自分で一々音を止めて…といった作業をしなければなりません。
英語をしゃべっていればどんなものでも良いと言うわけではないのです。

あと、シャドーイングに比べちょっと難しいんですね。
聞き取った文章を、記憶し再現するわけです。
記憶するというプロセスが入る分、聞こえたそばから発音していくシャドーイングより難しいのは当然ですよね。

教材を選ぶ、多少難しいという2つの理由で一般への浸透度は今ひとつなのかと思います。

リピーティングの効果

次のサイトの説明が分かりやかったので、関連する部分を引用します。
要するに、手抜きです。
http://shakodance.com/study/13535/

★発音を正確に覚えられる
音読の場合は発音を間違って覚えていても気がつかないことがありますが、リピーティングの場合は必ずネイティブスピーカーの発音の通りにくりかえしますから発音を正確に覚えられます。
例えば音読している時にbomber(爆撃機)という単語がでてくると、うっかりすると「ボンバー」と発音してしまいますが、リピーティングの場合は発音された通りに繰り返すので「ボマー」とbは発音しないことはすぐにわかります。
発音を正確に覚えるためには音読よりリピーティングの方がすぐれていると言えるでしょう。

上記に書かれているほかに、聞こえてくる英文をまねることで、発音を矯正するや、英文独特のリズム感を身につける効果も期待できそうです。

★どこが聞き取れていないかすぐわかる
聞いた英語が聞き取れていないと、普通はリピートできませんから、リピーティングをやるとどこが聞き取れていないかすぐわかります。
似た練習にデクテーションがありますが、ディクテーションの場合は聞き取れていてもスペリングがわからなければ書けないので、聞き取れること+スペリングを知っていることが要求されます。
またリピーティングの方がディクテーションより書かない分だけ時間もとられませんから速くできます。それにウオークマンなどを使えばどこでもできますから、机や筆記用具が必要なディクテーションより気楽にできるのも良いところです。

★音声の連結、脱落に慣れることができる
リピーティングをすることにより、英語のリダクション(音声の連結、脱落)に慣れることができます。
英語は個々の単語を発音するときと、文の中で発音する時では発音の仕方が違う場合があります。これをリダクション(音声の連結、脱落)といいます。例えば I am going to が I’m gonna になるような現象です。
活字を見て発音するとどうしてももとの個々の単語の発音にとらわれてしまいますが、リピーティングは耳で聞いた音をそのまま再生しますから、リダクションを正確に覚えることができ、これがリスニング力の向上や、よりネイティブスピーカーに近い発音で英語を話すことに役にたつのです。

この2つは、リスニングのスキルがアップするということですね。

このほかに、聴いた英文を再現するためには、英文を覚えておかなくてはなりません。
このことをリテンションというのですが、この力が身につきます。
英文を短期間記憶するだけですが、トレーニングを繰り返すことで英文を英文の形のまま頭に残りやすくなるのではないかと期待しています。
つまり、英文を覚えやすい体(というか頭)になるのではないかと期待しています。
私は、まだここまでトレーニングを積んでいないので、分かりませんが。

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