今回は語彙について考えてみました。
一般の洋書は当然ネイティブ向けに書かれています。
と言うことは、ネイティブと同じように読みこなそうと思えば、ネイティブと同程度の語彙を知らなければなりません。
例えば、有名なハリー・ポッターの1冊目。
主人公は日本では小学6年生にあたる年齢です。
想定している読者が主人公と同年代くらいの子供だとすると、その子供達の知っている語彙で書かれているはずですよね。
この年代の子供がどのくらいの語彙を身につけているかネットで調べて見たところ、大体2万語程度らしいです。
まあ、この2万と言う数字も諸説あるようで、正確なところはわかりませんが、おおよそこのくらいと捉えていいでしょう。
ちなみに、大卒の大人の語彙の量は4万とか5万とか言われているそうです。
一方、日本人はどの程度の単語を知っているのでしょうか?
あくまで通説ですが、大学受験生でそこそこの実力(←あいまいな表現ですが)で5,000語程度と言うのを聞いたことがあります。
さらに、英検のオフィシャルサイトによると、目安として、1級は「約10,000〜15,000語レベル 」、準1級は「約7,500 語レベル」と紹介されています。
英検1級レベルの日本人よりもネイティブの中学生の方が知っている単語が多いことになります。
もちろん、数だけで単純比較は出来ませんけどね。
英検1級合格者はネイティブの中学生が知らないような抽象的で難しい単語を知っているでしょう。
逆に、ネイティブの中学生は普通の英検1級合格者がしらないような生活に密着した名詞を知っているんでしょうね。
まあ何れにしろ、英検1級の合格者でもネイティブの中学生が知っている単語をカバーしきれていないのです。
この事実からわかることは「かなり英語ができる日本人でも子供向けの本に出てくる単語を100%知っているわけではない」ということです。
英検1級をとるような人でもこんな状況なのです。
洋書ネイティブと同じように理解すると言うのは普通の日本人には無理…ということなのでしょうね。
残念ながら。
基本的に英語だけで生活する人と、日本語で生活する中で一日1時間とか2時間だけ英語に接する人の差は相当大きいのだと思います。
さて、ネガティブな話だけで終わるのも何なので、もう少し明るい話も。
これも、出典がわからないのですが、基本単語3,000語を知っていると日常使われる文章の全語数の90%のがカバーできるということが言われています。(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AA%9E%E5%BD%99)
ちょっと説明がよくないですね。
具体的に書いてみたいと思います。
例えば、全部で10万語で書かれた小説があるとします。
この10万語のうちの9万語は”a”とか”have”とか”I”とか”can”といった基本3,000語が使われているということです。
簡単な単語は繰り返し出てくるということですね。
残りの1万語は基本3,000語より難しい単語が使われているわけです。
さすがに、10個に一個わからない単語が有る本を読むのはちょっとしんどいとは思います。
ただ、もうちょっと知っている単語を増やして95%位の単語がわかるくらいまで力をつければ文脈などから単語の意味を推測して読んでいくことも可能でしょう。
これならネイティブと同じようにとはいかないでしょうが、有る程度楽しんで読書をすることが出来るはずです。
実際は、本によって基本単語の占める比率は変わってくるでしょう。
本によっては基本3,000語だけでかなり意味の取れる本もありそうです。
ということで、結論。
ネイティブの語彙を身につけるのは普通の日本人には無理だと思います。
通訳を目指すような人は別でしょうけど。
英語の本を有る程度読むためには、まず3,000語を覚えましょう。
これくらい単語を知っていて、英語を読むための文法知識が身についているなら簡単な本なら読めるのではないかと思います。
あとは、読書などを通じて知っている単語を増やし、少しずつ難しい本も読めるようになっていくだけです。
以上、目安としてご利用ください。
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