他のページでも書きましたが、英作文は難しいことだと考えています。
ただ「難しい」からといって、出来ないわけではないということもまた重要です。
そこで、今回は外国語でここまで出来るという実例の紹介をしようと思います。
「小さな中国のお針子」という映画をご存知でしょうか?
単館系の映画なので、知らない人が多いのでしょうね。
文化大革命の時代の中国を描いた映画で、都会から来た青年が、監視の目を逃れながら、村の娘に西洋文学のすばらしさを教えていくという内容です。
当時の中国では、知識を持つことは悪とされ、単純労働者が崇拝されました。
共産主義の思想の影響です。
プロレタリアート革命とかプロレタリア革命と呼ばれるものかな。
そして、都会の学生は労働者(特に農民)に学ぶために、農村に送り込まれ強制労働させられるという事もされていました。
下放政策などと読んだりするそうです。
また、翻訳本を含めた西洋の書物や小説などの娯楽性のある書物も燃やされるということも行われていたようです。
かなり、暗い時代だったようです。(下記URL参照)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E5%B1%B1%E4%B8%8B%E9%83%B7%E9%81%8B%E5%8B%95
文化大革命に関しては、下記URLを参考にしてください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%87%E5%8C%96%E5%A4%A7%E9%9D%A9%E5%91%BD
こんな時代状況ですから、映画の中で青年が行った、こっそり西洋文学を教えるという行為は、相当危険を伴ったわけです。
ついでに言うと、この映画は今でも中国国内ではみることが出来ないはずです。
中国に批判的な内容であるという事なのでしょう。
さて、本題の外国語の作文の話に戻ります。
この作品の監督であるダイ・シージエという人は、自分で原作小説も書いています。
しかも、フランス語で。
彼自身も文革の影響で十代後半は山村で過ごしています。
そして、二十歳のときにフランスに渡っていますから、大人になってから本格的にフランス語を勉強したと見ていいでしょう。
大人になってから身につけたフランス語で小説を書いたわけです。
しかも、その小説は大変良く売れたようで、ウィキペディアによると
フランスで40万部のベストセラーとなった。また、この作品で多くの賞を受賞し、世界30ヶ国で翻訳された。
とあります。
大人になってから身につけた外国語でここまで出来るんですね。
私自身、フランス語は分かりませんので、彼の書いた文章がどの程度のレベルなのかはわかりません。
邦訳を見る限り、シンプルな文体なので、それほど技巧的な文章を書けるわけではないと思います。
それでも、外国語で小説を書くということは簡単ではないでしょう。
興味がある方は原作小説の邦訳もありますので、ご覧ください。
●小説:「バルザックと小さな中国のお針子 」早川書房
●映画:「小さな中国のお針子」
個人的には、映画の方が好きでした。
でも、友人は小説の方がいいといっていました。
どちらも、そこそこ評判良いみたいです。
文章は簡単だと思うので、英訳本を読んでみるのも面白いかも。
ということで、中国人が大人になってから身につけたフランス語でベストセラー小説を書けるという実例でした。
フランス人が英語で小説を書いたり、ドイツ人がスペイン語で小説を書いてもそれほど驚かないんですけどね。
「中国人がフランス語で」というのはかなりの驚きです。
これをご覧のかたも目指してみてはいかがでしょう。
英語で小説とか、英語でエッセイとか。
あるいは、ベンガル語で…。
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