英字新聞の記事の見出し

新聞記事は見出しが難しい

英字新聞を読んでいて、個人的に一番厄介に感じるのが記事の見出しです。

日本語の新聞を読むときは、見出しだけをみて読むべき記事かどうか判断しますよね。
でも見出しが読めず何が書いてあるのか分からないと、その記事を読むべきなのかどうかすら分かりません。
これでは困ってしまいます。

実は、英字新聞の記事の見出しは通常の英語の文法とは異なる点がいくつかあります。
見出しを見ただけで記事の内容が推測できるように、いくつか例を挙げて勉強してみることにしました。
その中で、記事の見出しの基本的なルールを明らかにしたいと思います。

ここからの内容は、主に「第一線の記者が教える英文記事の読み方」という本を参考にしています。
というか、内容はほとんどコピーです。
もちろん文章は自分で書いていますが。
本文の内容で記事の見出しになる部分を抜き出し整理して紹介しています。
興味がある方はこの書籍をご覧ください。
私の説明よりもわかりやすい可能性も高いです。

●World’s oldest goldfish belly up

「be 動詞の省略」
be 動詞は省略されることが多いようです。
上の見出しの場合も、goldfish の後ろにis が入るはずです。

「冠詞の省略」
冠詞も省略されることが多いようです。
world’s oldest goldfish はthe world’s oldest goldfish のはずですよね。

●Quest on for firm English footing

この見出しは意味が取れませんでした。
色々難しいです。

「be 動詞の省略」
これもbe 動詞が省略されています。
quest の後ろに来るはずのbe 動詞を省略しています。

記事の見出しようの文法ということではないと思いますが、on for という部分も一瞬戸惑います。
on for と前置詞っぽいものが二つ続くとどきどきしてしまいますね。
実際はここで使われているon は形容詞です。
「何かの状態が続いている」といった意味ですね。

省略を補って、a quest is on … ということだと分かれば、「探求は続いている」という意味だと分かります。
このon も短い単語を好んで使う新聞記事らしい表現なのかも知れません。

●Money can’t buy him love

buy の後のhim とloveの関係が分からず混乱。
これは記事の見出しというよりは、私の文法力不足というか語彙力不足の問題だったようです。
buy は第四文型を取り、buy A B の形で「 AにBを買ってやる」という意味になるようです。
Yahoo! 辞書から例文を引用します。

・ I bought her a bag of popcorn.=I bought a bag of popcorn for her.
彼女にポップコーンをひと袋買ってやった.
・ I'll ~ you dinner tonight.
今晩夕飯をおごってあげよう.

このことを考慮すると、Money can’t buy him love という見出しは「お金は彼に愛を買ってあげることができない」という意味になるわけです。

「過去の時制は現在形」
さて、この見出しで時制は現在時制になっています。
でも、新聞記事ですから当然過去に起きたことのはずですよね。
どうやら、新聞記事では過去のことを現在時制で書くのが習慣になっているようです。
慣れるまでは注意が必要かもしれません。

●Koreas ink pact on peace, unification

「見出しとして好んで使われる単語」
英字新聞の見出しでは、スペースの関係から短い単語が好んで使われるようです。
見出しには見慣れない単語が良く使われるという印象があるのですが、それはこのせいかもしれません。

ink というのはsign という意味なのだそうです。
一文字しか違わないからsign にすればいいと思うのですが…。
また、pact はagreement という意味です。
pact は良く使われる単語ですからそんなに違和感が無いかもしれません。

このページを書くのに参考にした「第一線の記者が教える 英文記事の読み方」という本には「見出しに良く出る単語リスト」というリストが付いています。
見出しに強くなりたい方は目を通しても良いかもしれません。

「and は”,” で代用」
and は”,” で代用されるようです。
peace, unification はpeace and unification という意味です。

●Mori to stay as prime minister despite LDP setback

「『to + 原形』は未来を表す 」
「to + 原形」は未来を表します。
日本語で言うと「~へ」というニュアンスみたいですね。
to らしい感じといえばto らしいような気もします。
Mori to stay as prime minister の場合だと「森首相首相続投へ」といった感じになるわけです。
確かに、森さんなかなか辞めませんでしたね。

●Microsoft ordered to split up business

「過去形は受動態を意味する」
本には過去形と書いてありましたが、正確に言うと「受動態ではbe 動詞が省略される」かなぁ。
受け身の形でbe 動詞が省略されて本来動詞が来る部分に動詞の過去分詞が残ります。

このルールをあてはめるとMicrosoft ordered to split up business は「マイクロソフトはビジネスの分割を命令された」という意味になります。

さて、以上をまとめると次のような感じです。

動詞

  • 現在形で書かれていれば過去の出来事
  • 受動態はbe 動詞が省略される
  • 「to + 原形」は未来の表現
  • be 動詞は省略される

その他の省略・短縮

  • 冠詞は省略される
  • and の代わりに”,” が使われる
  • 短い単語が使われる

これだけ頭に入れておくと、だいぶ読みやすくなるんじゃないかなぁ。

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