「笑う」という単語、いくつ知っていますか?
洋書、特に小説を最初に読み始めたときに驚くというか困るのが、人間の動作に関する単語が多いことです。
例えば「歩く」とか「話す」という動作それぞれに何種類もの単語を使い分けます。
そんな動作に関する単語の中から、今回は「笑い」に関する単語を取り上げてみました。
中学・高校では習わない単語も多いですが、どの単語も比較的よく登場する単語です。
“Harry Potter”などの子供向けの作品中でもかなり細かく使い分けられています。
知らないと、ストーリーを追うのに苦しむかも。
「笑い」に関する単語と言えば、とりあえずぱっと思いつくのが、
●laugh 声を出して
●smile 微笑する
の2つです。
その次に有名なのが、
●grin 歯を見せて笑う
でしょうか。
この単語は楽しい笑いの場合も軽蔑を含んだ笑いの場合もあります。
笑いの中にはネガティブなものもありますね。
人を馬鹿にしたような笑いの中には
●smirk にやにや笑う
●sneer あざ笑う, 冷笑する
●titter くすくす笑う, 忍び笑いする
●snicker くすくす笑う, 忍び笑いする
●snigger くすくす笑う, 忍び笑いする
●cackle かん高い笑い
●mock 嘲笑する
のようなものがあります。
“cackle”は人を馬鹿にした高笑いと言った感じの笑いです。
“snigger”は「クックックッ」と言う感じでしょうか。
“snicker”と”snigger”は英米の違いかな?
“titter”という単語はあまり見たことがありません。
“snicker”や”snigger”と近い単語みたいです。
にっこり笑顔を見せるという感じの笑いもありますね。
●beam にっこりする
“smile”に近い感じですね。
“beam”の方が「誰かに向けて」といったニュアンスが強ような気がします。
何といっても「ビーム」ですから。
笑いの中には「くすくす笑う」という感じの笑いもありますね。
●giggle くすくすと笑う
●chuckle 独り楽しんで笑う
“giggle”は女の子が何人か集まって誰かの噂話をしながらくすくす笑うイメージです。
“chuckle”は一人でくすっと笑う感じです。
●chortle うれしそうに笑う
さらに、こんな単語も「笑う」という意味で使われます。
●roar 大笑いする
●howl 大声で笑う
●shriek 甲高い笑い声
これらの単語は通常は「叫ぶ」とか「ほえる」と言った意味で使われます。
でも、大声で笑うというような意味でも使われるんですね。
予想以上にたくさん出てきました。
これらの例からもお分かりいただけると思いますが、英語の小説では「笑う」という行為は本当に細かく使い分けらています。