音読・音読・音読そして音読。さらに音読。もひとつ……しつこい。
イスラムの神学校の音読
イスラムの神学校の様子をテレビで見たことがありますか?
911の後に、タリバンが原因かもしれないということになりました。
そして、タリバンはもともとイスラム神学校の一つが起源になっているので、日本のテレビも神学校の様子が時々放送されていました。
「イスラムの神学校ってこんな感じ」というのを伝えるためですね。
その映像を見て驚いたのが、生徒がコーランをひたすら音読しているという様子です。
学校だから、先生がいて何か教えるのかと思えば、そうではないようです。
唯々読む。
大きな声で読む。
一心不乱に。
もともと「コーラン」というのはアラビア語で「読まれるもの」と言う意味があるらしく、声に出して読まれるのが当然らしいのです。
まあ、それにしても不思議な光景でした。
そして、コーランの音読の先にコーランを暗唱するという修行もあるらしいです。
暗唱できるようになるには、通常、数年かかるらしいのですね。
暗唱が出来るようになった人を「ハーフェズ」と呼ぶのだそうです。
先ほどの神学校の生徒達も「ハーフェズ」を目指して読んでいるのでしょう。
コーランの暗唱といってもピンと来ないかもしれませんが、日本語の翻訳本から類推することが出来ます。
新書版の翻訳本が出版されていて、それが一冊約300ページで上・中・下の三分冊になっていました。
新書3冊を暗記…すごすぎです。
これ、解説とかも入ってこのボリュームなのかしら?
そこまで、確認していないのでわかりませんが。
繰り返し読めば覚えられる
さて、この事実から次のことが分かります。
ひたすらに音読を繰り返すことで、数年で新書数百ページ分を覚えられる。
数百ページとは言わないまでも、100ページ分英文を暗記できたとしましょう。
これだけ覚えていれば、日常会話は知っている文の単語を入れ替えるだけで対応できるはずですよね。
しかも、音読で覚えていると言うことは、当然英文を口に出しているので、実際使う場面でもすんなり言葉として出てきそうです。
音読効果、恐るべし。
先日、英文の書き写しの話を書きました。
あれは、仏教の修行に有る写経に似ていますよね。
今度はイスラム教の修行からの話です。
語学の学習と宗教は近い所があるのかも。