こんな英語学習法を試してみた

こんな英語学習法を試してみた

英語を聞き取れない理由はどこにある?

「RとLの聞き取りが出来ないから聞き取れない」は本当?

テレビなどで、英語が聞き取れないと言う話になると、決まって出てくるRとLの聞き取りの話。
なぜかこの話題が中心になって語られます。
最近は、日本語と英語の周波数の違いを持ち出して、日本人には聞き取れないなどと議論しています。

こういったテレビ番組を見ていると、RとLの聞き分けが出来れば、英語は聞こえてきそうな気がします。
でも、はっきり言ってRとLの違いがわかったって、それだけで英語が聞こえるようになるなんてことはありません。

逆に言うと、単語の一文字目にRかLが入っている場合を除けば、単語の途中に入っているR・Lは聞き分けられなくても問題ないケースが多いように思います。

「RとLの音が聞き分けられれば英語が聞き取れる」そんな単純なことで、聞き取れるようになるなら、誰かがとっくに対策を立てているはずですよね。
事態はもう少し複雑なのだと思います。

正しい音がわからないから、聞き取れない

私が中学・高校をすごした時代は、発音というのは学校の英語の中で、最も重要度が低いテーマだったような気がします。

中学の授業で、英語の母音と子音をしっかり教わるようなことも無かったです。
当然、発音記号に関してもしっかり教わった記憶がありません。
発音記号が読めないので、はじめてみる単語は、なんとなく適当に読んでいましたね。
それが特におかしな事だとは思いませんでした。

そもそも、中学校の教師の中にも発音が酷かった人がいたのを覚えています。
あと、本来は数学の先生が、英語の教師が不足しているので英語を教えていたなんてこともありました。
中学一年くらいの内容なら素人でも教えられるだろうと言う感じなんでしょう。
初心者に語学を教えるのが一番大変だと思うんですけどね。
日本の教育では、違った考えを持っているようです。
まあ、何にしろ、先生が正しく出来ないものを教えられないですよね。

それ以降、英語の発音はおまけみたいなものだと言う印象をもち、しっかり勉強してきませんでした。
そのおかげで、センター試験では発音・アクセントの問題が、5割り取れなかったと言う記憶があります。
まあ、配点も低いので大して影響なかったですけどね。

適当に発音すれば、わかってくれるものだという変な考えも持っていましたね。
そういえば。

現在30歳以上の方は、同じような感想を持っている方も多いのではないでしょうか。

最近はどうなのでしょう?
テレビなどで英語の授業風景を見ると、若い先生は発音に気を使っている感じがします。
だいぶ改善されてきているのでしょうか?

実際は発音の重要度が低いかと言うと、まちがってもそんなことありませんよね。
完璧ではないにしろ、ある程度、正しく発音しないと、こっちが言いたいことは伝わりません。
また、単語の正しい発音を知らなければ、その単語が発音されたときに聞き取れるはずがありません。

カタカナ発音でウオーターと言ったときにアメリカ人が water だと気づきません。
そもそも音が全然違うんですから。
それと同じ理由で、 water の発音をウオーターだと思っている以上、アメリカ人が water といったときにそれが水の事だとわからないわけです。

ということで、そもそも正しい音を知らなければ、相手が言っていることを聞き取れるはずが無いわけです。
そのためにも、正しい発音を覚えるトレーニングは早い段階に行いましょう。
ここをクリアしないと、先に進めません。

音の崩れを知らなければ聞き取れない

英語だけに限った話ではありませんが、ネイティブが実際にしゃべるときに、単語を一つ一つ発音することはしません。
有名なところでは、want to がwanna と発音されたり、do not がdon’t と発音と2つの音がくっつくことがあります。
あるいは、her の h の音が発音されなかったりと言う風に、音が発音されないということもあります。

こういった、音の変化はディクテーションなどを通して、慣れていくしかないような気がします。
最初は、iKnow! のディクテーションでいいでしょう。
しかし、iKnow! は一単語一単語を比較的はっきり発音してくれているので、有る程度慣れたら映画の聞き取りなど高度な教材が必要になってくるかもしれません。

まあ、目指すレベル次第でしょう。
ニュースの英語を聞き取るだけなら、iKnow! でも事足りるでしょうし。

ちなみに、中国語はこの音の崩れが少ないので比較的聞き取りが容易だと感じてきます。
余談です。

相手が話すスピードで英語を理解できなければ聞き取れない

ネイティブが、英語を話すときに一分間に150語以上のスピードで話すそうです。
そして、当たり前のことですが、それを聞く私達も同じ速さで理解していかないと、英語を聞き取ることはできません。

具体的に、一分間に150語と言うのがどのくらいかと言うことをちょっと考えて見ましょう。
以前の日記の中でも書きましたが、手元にあるペーパーバックを調べた所、300語から400語くらいでした。
もちろん、本によってはもっと多い場合もあるでしょうが。
ということは、ペーパーバック一ページが2分かからないで読めれば大体クリアできそうです。

もちろん、視覚からの情報と聴覚からの情報を単純に比較は出来ません。
でも、まあ、そのくらいの速さで読めない人が普通の速さの会話を聞き取るのは難しいと思います。

実際のペーパーバックを読んでいただければわかると思いますが、2分間に一ページと言うのは、日本語に翻訳していては間に合いません。
英語を英語の語順のまま理解していく必要があります。

この速度で読んでいくためには、英文を速く処理するためにたくさん英文を読む事がまず大事でしょう。
また、通訳の基礎トレーニングでスラッシュリーディングと言うのがありますが、これも役に立つかもしれません。
スラッシュリーシングについては下記URLを参照ください。(たまたま見つけたやつなので、他に良いページがあるかもです。)
http://www.romyscafe.com/method/reading.html

語彙不足・背景知識不足だと聞き取れない

まあ、当たり前のことですが、語彙不足・背景知識不足だと聞き取れません。
これは、日本語に置き換えてみてわかりますよね。

子供の頃に、大人同士の会話を聞き取れなかったという記憶は誰にでもあるでしょう。
自分が知らない単語が会話の中で多く出てくるために、何を話しているのかわからないのです。

あるいは、自分にとっては専門外の分野の話を聴くときに、知らない単語が多くよくわからなかったという経験もあるでしょう。
例えば、日本で政治関連の討論番組を見たケースを考えましょう。
普段、政治に関するニュースに関心が薄い人は、テレビの中の討論は聞き取れないはずです。
もちろん、日本語の会話ですから、大体の話は聞いて理解しているはずです。
しかし、専門用語や固有名詞を正しく理解することはできていない可能性が高い。
こういう状態で聴いていると、話の流れがわからなくなってしまいます。

専門外の会話という意味では、高校の理科や数学の授業を思い出してもらうのも手っ取り早いかもしれません。
高校の数学や物理の先生が、一生懸命説明しているのに、その人が何を言っているかわからないと思ったことはありませんか?
こういう状態は、そこまでの授業を理解していないから起こります。
背景知識や専門の単語を覚えていないから起きるといえますね。

ということで、語彙不足や背景知識不足で理解できないというのは日本語の場合と同様、英語でも起こりうるわけです。

最後に、背景知識ということに関してもう少し言及します。
BBCのニュースで日本衆議院の選挙と中東で起こったテロの2つが主要なニュースだったとします。
このとき、どちらのニュースを聞き取れる可能性が高いかと言うと、ほぼ間違いなく日本の話題だと思います。
なぜなら、私達は日本のことについて詳しく知っているから、多少聞き取れない部分があっても、推測をしながら聴いていくことが出来るのです。
一方、中東で起きたニュースはそもそも、地名などの基礎知識がありませんから、完全に聞き取らないと理解できませんね。

まとめ

というころで、英語が聞き取れないという状態は、色々なことが原因で起こります。
結局は、総合的な英語力が有るかという問題なのでしょう。

いいかげん r とか l とかの信仰から抜け出した方が、いいのではないかと思うのですが。
事態はそんなに単純ではありません。


この日記を書き終わってから、次のようなページを見つけました。
なんだか同じような事が書いてありますね。
ちょっと損した気分です。

http://shakodance.com/study/12020/


【追記】 文法力が無いと聞き取れない

「音の崩れを知らなければ聞き取れない」の項でも書きましたが、ネイティブがすべての音を元の単語のまま話しているわけではありません。
冠詞や前置詞あと複数形の s や過去形の ed どははっきり発音されないことも。

こんな時に大事なのが文法の力です。
英語の文法をしっかり身につけていれば、はっきり発音されていない部分を自分で補うことが出来ます。

つまり、この部分には当然冠詞が入るはずだから、今聞こえた音は the に違いないとか推測することが出来るんですね。

ディクテーションをしてみるとわかりますが、文法知識で補正するというのは意外と大事なことだと思います。

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