ネイティブは完全に音を聞き取っているかという話です。
答えはノー。
ネイティブも文法や文脈や状況から推測して聞いています。
日本語のネイティブの場合で考えて見ます。
そうじゃないと私達には実感しにくいですからね。
例@
実は、私の名字は比較的珍しいものなんです。
で、電話などで自分の名前を告るときに、かなりの確率で聞き返されます。
例えば、次のような感じです。
あいて:「お名前よろしいでしょうか?」
私:「たなみ(仮)です。」
あいて:「田中さまですか?」
私:「た・な・みです!」
私自身も相手が聞き取りにくいのをわかっているのでかなり丁寧に発音しているんですけどね。
それでも、聞き取れない。
相手にとって初めての、自分のボキャブラリの中に無い名前だと、推測が出来ないから聞き取れないわけです。
逆に、中村とか佐藤とか田中とか中村とかならかなり適当に発音しても聞き取ってもらえるのは想像できますよね。
例A
ダウンタウンの番組で喫茶店で「欧陽菲菲」といってアイスコーヒーが出てくるかという企画がありました。
アイスコーヒーを含め、色々な例を試していましたが、いくつかはちゃんと(誤って?)出てきていました。
つまり、人間は相手の発音だけで判断するのではなく、現在の状況を判断して相手の言葉を聴いているわけです。
以前、ネイティブもすべてを聞き取っているわけではなくて、聞き間違うことも多いという内容で日記を書いたことがあります。
http://www.iknow.co.jp/user/towar/journal/2008/6/7/52707
今回も、そんな話です。
最近、テレビで高校生くらいの女の子が「うる覚え」と言っているのを聞きました。
それも、何回も。
もちろん、「うろ覚え」の誤用です。
気になって、ネットで調べてみると、文章の中でも誤って使っている人も多いようです。
しかも、意図的に間違った使い方をしているわけではなく、間違っていることを知らずに使っているようです。
気になる方は「うる覚え」で検索してみてください。
結構な数のページがヒットします。
文字から見て覚えたのであれば、「うる覚え」と覚えることは無いですよね。
おそらく、間違って覚えた人たちは、誰かが「うろ覚え」と言ったのを「うる覚え」と聞き違えたのでしょう。
もっとも、これだけ間違っている人が多いと、誰かが「うる覚え」と言ったのを聞いて、そのまま間違って覚えた人もいそうですが。
この例からわかる事は、日本人が日本語を正しく聞き取っていないケースもあるということです。
ネイティブだから完全に聞き取れているわけではないと言ういい例だと思います。
特に、初めて聞く言葉の場合、間違えて覚えていることも多そうです。
実は、この手の間違いは他にもいくつかあるようです。
有名所では、「ふんいき(雰囲気)」を「ふいんき」と間違えている人がいます。
確か中学の頃だったと思うのですが、授業中にこの間違いが話題になりました。
クラスの中のかなりの数が「ふんいき」ではなく「ふいんき」だと思っていたようです。
これも、文字から覚えれば間違いようがありません。
音だけ聞いて間違って覚えたのでしょうね。
もう一つ多いのが「ふくらはぎ」を「ふくろはぎ」と間違えるケースでしょうか。
「ふくろ」という単語があるから、初めて聞いたときに「ふくろはぎ」だと思ってしまうのでしょうか?
実際私も、小学生の頃は「ふくろはぎ」だと思っていました。
日本人が日本語を正しく聞き取れないわけです。
日本人が英語の音を聞き取れないのは当然のことなのかもしれませんね。
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