カナダ旅行のガイドブックやツアーのパンフレットを読んでいると、時々「メープル街道」という名前が出てきます。
この街道は、有名な観光ルートなのでしょうか。どんな経緯で名前が付いたのでしょうか。
カナダの有名な観光ルート
カナダの観光ガイド本やツアーのパンフレットなどを見ていると、「メープル街道」という旅行ルートが紹介されています。ナイアガラの滝から、ケベックシティーまでの、全長800キロのルートです。
ウィキペディアによると、具体的には、次のような都市を通っているようです。
- ナイアガラフォールズ
- トロント
- キングストン
- ガナノクェ
- オタワ
- モンテベロ
- モントリオール
- トロワ・リヴィエール
- ケベック・シティー
- イースタン・タウンシップス
- ローレンシャン
トロント、オタワ、モントリオール、ケベックシティなどの、カナダの主要都市を通っています。東側の大都市は、大体通るのかな。
名前から分かるように、カエデの木が多く、秋には紅葉が楽しめるそうです。この紅葉を目当てに、カナダに行く人もいらっしゃる事でしょう。
観光ルートにしては長すぎるのでは
もっとも、全長800キロと言うのは、観光ルートとしては長すぎますけどね。
例えば、車で移動する場合、東京 – 大阪間でも500キロしかありません。800キロだと、東京から広島まで行ける距離です。
東京 – 広島間を観光ルートと言われても、ちょっとピンときませんよね。観光ルートと呼ぶとしたら、せいぜい数キロまででしょう。
日本人が勝手につけた名前
この距離感の違いから、「さすがカナダの人はスケールが違う」などと思ったら、それは大間違いです。なぜなら、メープル街道という名前は日本人が付けたと考えられているからです。
実際、ウィキペディアの「メープル街道」のページには、他の言語へのリンクがありません。ようするに、日本でだけ通用している名前だという事です。
いわゆるマーケティングと言うやつですね。もっともらしい愛称を付けて、人々の感心をひこうという旅行代理店の作戦なのでしょう。
この名前につられてカナダに行く人もいるようですから、作戦としては一応成功しているのではないでしょうか。もしこの名前につられてカナダに行った人がいたとしたら、知らなければ幸せだった事実なのかもしれません。
メープル街道に観光地が多いのは事実
もっとも、メープル街道に観光地が多いのも事実です。
トロントやモントリオールは大都市ですから観光する場所もたくさんあります。ケベック・シティは歴史のある街ですから、見どころも多いでしょう。
ナイアガラフォールズは、カナダ観光の定番であるナイアガラの滝が見られますし、オタワもカナダの首都ですから、それなりに見どころもあります。ロレンシャンは自然が美しいリゾート地ですね。
このような場所ですから、実際に観光で回っても悪くはないでしょう。ただ、全長800メートルというのは、あまりに長いですけどね。まあ、何日かかけていくことになるのでしょう。