ケベック法って何?

ケベック法って何だ?

ケベック法という法律をご存知でしょうか。この法律は現在のカナダを理解するためには、非常に重要な法律です。ちょっとチェックしてみましょう。

ケベック法って何?

カナダの歴史に関する本などを読んでいると、必ず出てくるのがケベック法という法律です。

カナダが現在のように英語とフランス語の2言語を公用語にしているのは、この法律のためかもしれません。また、イギリスの旧植民地であるにも関わらず、カトリックが強いのもこの法律の影響があるでしょう。

さらには、アメリカ独立戦争で、今のカナダの地域が独立戦争を戦った13州1 に加わらなかったのも、このケベック法が影響しているようです。

一体どんな法律なのでしょうか。簡単にチェックしてみましょう。

イギリスの昔の法律です

ケベック法と言うのは、「1774年6月 22日イギリス議会で成立したカナダ統治の法(ブリタニカ国際大百科事典)」の事を言います。イギリスの昔の法律です。

この法律では、次のような事が定められています。

  • カナダのケベック地方の行政をケベック植民地総督と植民地議会にゆだねる
  • フランス民法典とローマ・カトリック信教を維持することを承認する

ちなみにケベックというのは、イギリスの植民地になる前の時代、フランスのアメリカ植民地の中心的な場所でした。ですから、イギリス領になった後も、フランス系の人たちが数多く生活しています。

そんなケベックに、行政権を譲るだけでなく、旧宗主国とでも言うべきフランスの法律や信仰を保証しているわけです。はっきり言って、フランス系の住民に対する大盤振る舞いだったと言って良いでしょう。

独立派に付かれないようにするための分断工作

何でこんな大盤振る舞いをしたかと言うと、アメリカの独立戦争でアメリカ側に付かれることを恐れたからです。分断工作を図ったわけですね。

結果は良く知られている通り、カナダはイギリスの植民地の側に残りました。この意味では、ケベック法は一定の成果があったと言えそうです。

ケベック法が独立戦争のきっかけになったという意見も

ただ、このケベック法が、独立戦争のきっかけになったという説もあるようです。

北米13植民地の住民は,これを彼らの西部進出を阻止するための政策と解釈し,大陸不買同盟を結成し本国に抵抗したが,これが2年後の独立への大きな契機となった。(百科事典マイペディア)

評価が難しそうです

現在のカナダを植民地として残すと言う意味では、ケベック法は一定の役割をしました。しかし、独立戦争のきかっかけになったという意味では、13州の後押しをしてしまったわけです。

ということで、ちょっと評価が難しい法律でもあります。

現在のカナダにも影響がある

まあ、このケベック法があるためにケベックでカトリックが強かったりするわけです。ケベックでフランス語が優勢なのも、この法律の影響はあるでしょう。

ですから、現在のカナダにかなり影響を与えている法律であることは間違いありません。


  1. それにしても、アメリカって建国から縁起が悪いんですね。13ってキリスト教徒には忌み嫌われる数字ですよね。 []


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