【経済】カナダに関する基礎知識

経済に関しては、特に日本やアメリカと比較しながらみていきましょう。

主要産業

金融・保険・不動産などのサービス業,製造業,建設業,鉱業,農林業

カナダは先進国なので、第三次産業であるサービス業が最も盛んです。

後ろの方ですが、農林業が入っているのがカナダらしさでしょうか。

GDP(名目値)

カナダのGDP は1兆5,505億米ドル(2015年,World Bank)です。アメリカのGDP が18兆5,691億ドル(名目,2016年)ですから、アメリカの12分の1程度という事になります。

ちなみに、アメリカの人口はカナダの9倍です。ということは、1人当たりGDP で見ると、カナダの方が若干アメリカよりも小さいという事ですね。

とはいえ、さすが先進国だけあって、1人当たりのGDP は比較的大きい方だと言って良いでしょう。

また、日本4兆8721億ドル(IMF – World Economic Outlook Databases)です。とういことは、カナダのGDP は日本の3倍程度だという事ですね。

日本とカナダの人口比も3:1程度ですから、1人当たりGDP も近い水準であるという事です。

このあたりの数字は、為替変動の影響を受けます。ですから、タイミングによって数字はかなり変動しますけどね。大雑把な傾向としては、大体こんな感じです。

カナダの経済成長

カナダの実質GDP 成長率は、1.4%(2016年,カナダ統計局)です。また、消費者物価上昇率は、1.4%(2016年,カナダ統計局)なのだとか。

つまり、1%台の実質成長と緩やかなインフレという状態ですね。経済は非常にいい状態だとみて良さそうですね。

政策金利

年1.25%(2018年4月現在)1

2016年ころは年0.5%という時期もありました。

失業率

7.0%(2016年,カナダ統計局)

カナダの失業率は、意外と高いようですね。ヨーロッパと同じくらいの水準というイメージでしょうか。

アメリカの失業率が4.3%(2017年7月)という事ですから、カナダの方が雇用環境が厳しいと考えて良さそうです。

もっとも、失業率に関しては、国によって集計方法が違ったりします。ですから、カナダの方が悪いと言い切ることも出来ないのですけどね。

主要貿易品目

外務省のサイトによると、カナダの主要な貿易品目は以下のような感じです。

(1)輸出 エネルギー製品,自動車及び同部品,食品・衣類等の消費財,金属及び非金属鉱物,木材及び建築・包装材等
(2)輸入 食品・衣類等の消費財,自動車及び同部品,電子電気機器及び同部品,産業機械・機器及び同部品,金属及び非金属鉱物等

ちょっと意外なのが、輸出のトップにエネルギー製品が来ているところでしょうか。あまり知られていませんが、実はカナダは産油国なのです。しかも、結構な埋蔵量を誇ります。

「自動車及び同部品」というのは、カナダの南部は五大湖周辺ですからね。自動車産業があるのは納得です。

主要貿易相手国

(1)輸出 米国,中国,英国,日本,メキシコ
(2)輸入 米国,中国,メキシコ,ドイツ,日本
(2015年,カナダ統計局)

隣国のアメリカが最大の貿易相手国ですね。GDP が大きく貿易も活発な中国が輸出入ともに2位につけています。

あとは、北米自由貿易協定(NAFTA)に入っているメキシコやら、先進国の日、英、独が上位にいるという感じです。

全くサプライズが無い結果という感じですね。

カナダ自体が産油国なので、中東の国が上位にいないのも特徴でしょうか。

通貨

カナダの通貨は、カナダ・ドルです。

カナダドルは、FXをする人には馴染みがある通貨でしょう。逆に、投資に興味がない人だと、ほとんどなじみは無いでしょうけどね。

為替レート

1加ドル=82円(2017年6月中適用,日本銀行)

外務省も「財政赤字=悪」っていう発想なんだね

最後に、ちょっとおまけ的に。

外務省のサイトでは、「経済概況」について次のような解説をしていました。

(2)財政については,97年より11年間黒字を堅持。08年度以降再び赤字に転落するも,2014年度決算で財政均衡を達成。自由党政権は2016年度から3年間は少額の財政赤字(100億ドル以下)を許容し,公共投資の加速等を行うと選挙時に公約し政権を獲得した。2017年度予算案での財政収支は,255億ドルの赤字が見込まれ同公約を大きく超過。

外務省の人も財政赤字かどうかは気になる様子です。日本の財政赤字に関しては、さんざんマスコミが騒いでいますからね。外務省の役人も影響を受けるのでしょうか。

もちろん財政赤字はない方が良いのですが、何が何でも黒字にしないといけないというものでもありません。財政規律を重視しすぎるあまり、本来行うべき経済政策ができないのでは、本末転倒ですからね。

カナダの場合は、ここまで見てきたように、経済状態は悪くありません。ですから、財政赤字にならないでも現状を維持できるのなら、無理に財政赤字にする必要は無いのですけどね。

ただ、外務省の説明にあるように、リーマンショックの時などには財政赤字を許容したようですね。財政均衡にとらわれ過ぎず、正しい判断をしているものと思われます。

  1. カナダ中銀、政策金利を1.25%で据え置き 2会合連続
    日本経済新聞 2018/4/18 23:10 []


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