カナダで使われている言語の話| 公用語は英語だけではありません

カナダではどんな言語が使われているのでしょうか。

カナダと言えばアメリカの隣国で、英語の国という印象を持つ人もいるでしょう。しかし、それほど単純では無さそうです。

英語を母語としない人も多い

カナダで第一言語(≒母語)として最も話されているのは、当然英語です。英語を第一言語とする人が、最も多いです。

しかし、英語を第一言語としているのは、全体の6割弱しかいないという事実もあります。もう少し正確に書くと、ちょっと古いですが2006の国勢調査では、約58%英語を第一言語として使っています。

これって、逆に言うと、英語を第一言語にしない人が4割以上いるという事ですよね。つまり、「カナダ=英語の国」という単純な図式は成り立たないわけです。

フランス語を第一言語とする人も多い

それでは、第一言語として2番目に話されているのはどの言語かというと、フランス語です。この割合が、大体2割います。これも同じく2006年の国勢調査によると、約22%です。

英語とフランス語以外を第一言語とする人も2割いる

英語とフランス語で、全体の8割を占めている事になります。ただ、2割の人たちは英語もフランス語も第一言語では無いとも言えます。

言語という面で見ると、カナダがかなり複雑な状況にあることが分かっていただけるでしょうか。

もちろん、カナダで最もよく使われている言葉という意味では、英語で間違いはありません。でも、日本における日本語のように、国民のほぼ全員がその言語を第一言語として話すという環境には無いわけです。

英語やフランス語を話す人となると状況は少し違う

約2割の人が英語もフランス語も話さないというのは、あくまで第一位言語としては話さないという意味です。第一言語では無くても使うというところまでハードルを下げると、状況は少し違います。

どう違うかと言うと、約98%が英語かフランス語を話すそうです。話すというのがどのレベルなのかは分かりませんが、一応どちらかの言語はつかる人が、ほとんどという事のようですね。

ちなみに、英語のみを話す人が57.8%、フランス語のみを話す人が13.3%、英語とフランス語の両方を話せる人が17.7%いるそうです。

これも2006年の国勢調査の結果ですね。

一つの言語でコミュニケーションを取れないのは不便でしょう

もっとも、英語かフランス語のどちらがを話すとは言っても、日本のように一つの言語だけでコミュニケーションが取れる社会とは少し違うわけです。私たちの感覚だと、ちょっと想像できませんね。

まあ、日本のように、一つの言語だけで国中のほとんどの人とコミュニケーションが取れるという方が少数派なのかもしれないですけど。

カナダの公用語は

ちなみに、カナダの公用語は、英語とフランス語の2つです。これは公用語法という法律で定めらえています。国歌も英語版とフランス語版があるくらいの徹底ぶりです。

2つの言語が公用語に決まっているというのは、連邦の公的なサービスは英語でもフランス語でも等しく受けられるという意味です。書類もそうですし、裁判もどちらの言語でも対応しています。

ケベック州ではまったく事情が違う

ここまで見てきたように、カナダと言うのは英語の話者が最も多い国です。そして、フランス語が次に使われているという状況ですね。

ところが、ケベック州ではまったく事情が違います。もっとも話されてる言語は圧倒的にフランス語なのです。英語を第一言語として話す人もいますが、彼らは少数派です。

ですから、ケベック州の州の公用語はフランス語です。以前は英語の商業看板を出してはいけないという厳しいルールがあるほど徹底されていました。

まあ、ケベックの話は、違うページで。



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