「シャドーイングと音読の科学」という本を読んでみました

音読・パラレルリーディング・シャドーイングの効果を比較

「シャドーイングと音読の科学」という本を読みました。

「シャドーイングと音読の科学」

シャドーイング・パラレルリーディング・音読・ディクテーションの具体的な効果がわかる部分があったのでご紹介します。ちなみに、パラレルリーディングというのは、本を読みながらのシャドーイングという意味です。

研究者および教育者向けの本なので、専門用語が多くて読みにくいです。よって、特にお薦めはいたしません。私自身も全部は読んでいません。

何とかまとめようと心がけましたが、あまり上手くまとまりませんでした。

シャドーイング

中位群・下位群のリスニング力を伸ばす働きがある

レベルが高い人の場合、ディクテーションとシャドーイングの効果は同程度みたいですが、レベルがそれほど高くない人に関してはシャドーイングの方が効果的みたいですね。

未知語の復唱能力を有意に向上させ、音韻ループ内での内語反復能力を身につけるのに効果がある

なんのこっちゃ??ほとんど暗号ですね。

未知語の復唱能力というのは、どういうことなのでしょうね。知らない単語を聞いたときに、その通りにまねできるということなのかな?ディクテーションよりも、効果があるそうです。

「音韻ループ内での内語反復能力を身につけるのに効果がある」というのは、聞いた音を頭の中で繰り返すことが出来るようになるという事のようですね。これができることで、何が出来るかはちゃんと読んでいないのでわかりません。結果的に、新しい単語や構文を使いこなせるようになるようです。

シャドーイングにより音声知覚が自動化し、復唱能力がつき、調音速度が高速化・効率化することを通じて、リスニング能力が向上することを明らかにしている

逆に、シャドーイングはリーディングの能力向上にはあまり寄与しないようですね。シャドーイングはリスニングのためのトレーニングと考えた方がいいようです。

音読

大量の音読練習を行うことで、リスニング力、理解を伴ったリーディングの読速度が向上する

一分間の黙読をしたときの語数が増えるという研究結果があるそうです。音読は読解力を身につけるのに効果があるということですね。音読に読解力を上げる効果があるというのは面白い指摘ですね。

一回五分といった分散型の音読練習で、使える語彙や構文の内在化ができる

音読の反復トレーニングにより単語や構文を覚えて、使いこなせるようになる効果があるということです。

英語の音読により新たな学習のためのレディネス(準備状態)が形成される

単語を覚える前に、音読を二分から五分行うと、直後の記憶力が向上するという研究があるようです。しかも、このとき音読する対象は、記憶する単語とは無関係でもいいらしいのです。
これは面白いですね。ちなみに、計算ドリルをしてから英単語の暗記をするのも良いみたいです。

音読訓練によって、学習者の音読に対するメタ認知が向上する

メタ認知の定義は「自分自身の言語処理などの認知活動を自分なりにモニターして認識すること」らしいです。ということは、音読をすることで、自分がどのように英語を処理しているかが認識できるということですね。
正直、ちょっとわかりやすいですね。本には、次のようにありました。

音読トレーニングによって、音読回数が増え、音読が好きとか得意と考えたり、意味を理解しながら音読しようとする学生が増加し、発音の難しさを訴える学生が減少するなど(後略)

すばらしい成果のようです。

パラレルリーディング

訓練を一定期間実施する縦断的研究では、非常に効果的であることが示されているが、はじめて提示された英文テキストの理解については、通常の黙読や音声付き黙読と同程度の理解度を示すにとどまる

パラレルリーディングに関する研究はまだこれからのようですね。


「シャドーイングと音読の科学」をamazon.co.jpでチェックする

声に出すトレーニング色々

昨日に続き、「シャドーイングと音読の科学」からです。

音読やシャドーイング関連のトレーニング方法が紹介されていたので、それを紹介したいと思います。興味がある学習方法があったら、お試しください。既に自分が行っている学習方法に実は名前が付いていたなんてこともあるかもしれません。私自身も「リード・アンド・ルックアップ」というトレーニングを名前が付いていることを知らないでやっていたことがあります。

プロソディ・シャドーイング (shadowing)

聞こえてくるスピーチに対して口頭で再生することを言います。このときに、英文の意味を理解する必要はありません。一般的にシャドーイングといったらプロソディ・シャドーイングをさします。音を意識する訓練なので、英文の内容の理解は必要ないわけです。

マンブリング (mumbling)

プロソディ・シャドーイングを小声でブツブツとすることをマンブリングといいます。本格的なシャドーイングの下稽古として行うのが良いようです。

パラレル・リーディング (parallel reading)

テキストを見ながらのシャドーイングです。シンクロ・リーディングとかテキスト・シャドーイングとも呼ばれます。

コンテンツ・シャドーイング (content shadowing)

通常のシャドーイング(プロソディ・シャドーイング)は音のみを意識したものでしたが、コンテンツ・シャドーイングでは内容も理解しながらシャドーイングを行います。プロソディ・シャドーイングの練習が済んだ段階でコンテンツ・シャドーイングを行うのがよさそうです。

ディレイド・シャドーイング (delayed shadowing)

通常のシャドーイングでは音が聞こえるとすぐに復唱しますが、ディレイド・シャドーイングでは一秒程度間隔を置いて復唱します。プロの通訳トレーニングに用いられるもので、難しいです。

リピーティング (repeating)

句・節や文単位の音声を聞いて、それを復唱するトレーニングです。リピーティングはシャドーイングとはトレーニングとしては似ていますが、得られる効果は全く違うもののようです。

レシテーション (recitation)

いわゆる暗唱です。

リード・アンド・ルックアップ (read and look-up)

英文テキストを句や節単位で黙読して一時的に記憶し、その上で記憶した英文を声に出して読むというトレーニングです。単語や構文の定着に役に立ちそうですし、英文を一時記憶するという意味ではリピーティングに近い効果がありそうです。


「シャドーイングと音読の科学」をamazon.co.jpでチェックする

スポンサードリンク