洋書の多読:His Dark Materials -The Golden Compass (邦題:ライラの冒険 黄金の羅針盤)│あらすじと感想

映画でも話題になった作品

His Dark Materials -The Golden Compass
ライラの冒険 黄金の羅針盤

映画でも話題になった作品です。
「ライラの冒険」という邦題は聞いたことがある人も多いでしょう。

原題に無かった「ライラの冒険」が日本語タイトルに入っています。
一方で、原題に有った"His Dark Materials" という部分が邦題からは消されています。

原題をそのまま訳しただけだと、売れないと出版社が判断したのでしょうね。
おそらく。

主人公が女の子であること。
彼女が冒険する話だと言うこと。
このあたりを前面に押し出したかったのだと思われます。

日本の翻訳本ではタイトルに何かを付け加えると言うのは良くある話です。

あらすじ

あらすじ書くの難しいなあ。
あまりネタバレしない範囲で書いてみます。

ライラは11歳の女の子。
彼女の住む世界は、私達読者の住む世界と似ている。

しかし、全く異なる部分もある。

「ダイモン」と呼ばれる動物の形をした分身と、人間は行動している。
魔女が住んでいる。
人間の言葉を話す熊がいる。

そんな世界で子供達が連れ去られる事件が頻発する。
ライラの親友ロジャーも連れ去られてしまった。

世界に6つしかない黄金の羅針盤を託されるライラ。
羅針盤を手に、連れ去られた子供達を救うために、彼女は北へと向かった。

子供達を連れ去った目的とは。
ライラが最後に見たものとは…。

個人的な感想

興味深いのはライラの人物像。
児童小説にありがちなヒーロー・ヒロイン像とライラが大きくかけ離れています。
彼女のキャラクターが作品の魅力の一つでしょう。

悪知恵の働く、ずる賢いライラ。
好き嫌いは人それぞれでしょうが、特徴的であることは間違いありません。

キャラクターの魅力とは対照的に、ストーリーはちょっと気になります。
物語がライラの都合のいいように展開しすぎる気がするのです。

子供が主人公の場合、当然のことながら主人公が非力です。
主人公自身が物語を動かす力が無いんですね。
自ら局面を打開するための行動を取ることは不可能です。
変に行動力があっても不自然ですしね。
トラブルに巻き込まれたときも、主人公が自分自身で解決できないですし。

それではどうやって物語を動かしているのでしょう?

一つの方法としては、主人公に都合のいい偶然を作中で起こさせるのです。
その偶然が助けになって、主人公が事態を打開できるようにします。

子供が主人公だと、こういう手法を取るのは致し方ない部分もあります。
ただ、都合のいい偶然が起き過ぎな気がしました。

英文の読みやすさは?

児童書としては、かなり難しいほうだと思います。
文体が難しいと言うよりは、使われている語彙が豊富という感じでしょうか。
語彙力が無い人が読みこなすのは難しいと思います。

この本を読むよりも、大人向けの推理小説を読んだ方が易しく感じるかもしれません。

映画が好きで、ぜひ読んでみたいと言う人には頑張って読む価値があると思います。
しかし、何となく選ぶのであれば、この本である必然性はないでしょう。
他に読みやすい本もたくさんあるので。




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