2013年の夏から、ベネッセが中高生向けに海外の短期留学の仲介を行うのだそうです。ちょっと興味があったので、調べてみました。
率直な感想としては、ずいぶんいい値段がするなあというところでしょうか。子供の教育のためなら、親は支出を惜しまないと見込んでいるのでしょうか?あるいは、件数は少なくとも、利益率を高くしたいという戦略でしょうか。
実例をもとに、具体的に見てみましょう。
アメリカ15日間で56万円
まず最初にチェックしたのが、Global Master Program というコースです。「全国のトップレベルな仲間とハーバード大などを訪問し英語力を磨く15日間。」というコピーがついていました。アメリカの大学に進学することを念頭に置いたコースのようです。
ちなみに、このコースの滞在日数は15日間です。滞在場所は学生寮のようですね。費用は56万円ということです。燃油サーチャージなどは別途請求されるので、実際には60万円を超える価格ですね。
ベネッセのサイトをチェックして、最初にチェックしたのがこのページです。私の感覚がずれていなければ、ずいぶんぼったくっているというのが正直な感想ですね。
15日間で60万円以上ということは、1日あたり4万円ですよね。でも、滞在するのは高級ホテルでもなんでもなく、ただの学生寮です。どういう積算をしたらこんな金額が出てくるのか分かりません。
英語力アップという意味でも、かなり疑問があります。たかだか2週間英語で勉強した所で、効果は限定的でしょう。語学は時間をかけないと結果が出ませんからね。それに対して60万円は、やっぱり首をひねります。
一部の富裕層向けのサービスなんでしょうけどね。
2ヶ月間毎日2時間個人レッスンを受ける方が遥かに有益な気がします
英語力を伸ばすなら、もっといい方法がありそうです。
例えば60万円あれば、2ヶ月間専任の個人講師を付け、2時間ずつ授業を受ける事だって可能でしょう。多分、英語力という意味では、遥かに効果ある方法のはずです。
もちろん、短期留学を通して、日本にいたのでは得がたい経験が出来るというのも売りなのでしょう。そういう効果は否定しませんが、やっぱり高すぎますよね。
単純に語学力ということなら、マレーシアの語学学校を選ぶという手もありますし。多分60万円あったら、夏休み期間くらいは余裕で滞在できるでしょう。
他のコースも似たり寄ったり
ちなみに、他のコースもいくつかチェックしてみました。まあ、価格帯としては似たり寄ったりという感じです。
これだけ強気な価格設定で、この事業がうまく行くのでしょうか。個人的には、むしろそちらの方が興味がありますね。1年後にも継続できているのでしょうか。
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