TOEIC と英検の受験者数が逆転しそうなのだそうです。1
私が始めてTOEIC の存在を知った頃は、ほとんど知名度がない試験でした。
英語に興味がある人だけが知っているというような試験だったと記憶しています。
それが、英検と受験者数が並ぶところまで来ているわけです。
隔世の感がありますね。
記事にあるグラフを見る限り、英検の受験者がTOEIC に移ったというわけではないようです。
英検は確かに徐々に受験者を減らしていますが、基本的には横ばいという感じですからね。
英検の減少ペースよりも、TOEIC の増加ペースの方が、明らかに速いです。
英検とは関係なく、TOEIC が受験者を増やしているということでしょう。
ビジネス英語の必要性が大きくなったのか?
TOEIC の受験者増は、ビジネス環境の変化が大きいのでしょうね。
これまで英語に縁遠かったビジネスマンも、英語の学習をせざるを得ない状況になっています。
社内は英語公用語としている企業もあるようですし。
企業の動きに影響されて、大学生の受験者も増えていそうです。
英語の学習が就職活動の一環になっていそうですね。
ビジネス英語の能力を評価するとしたら、現状では、TOEIC しかなさそうです。
TOEIC の受験者数が増えるのは、自然なことなのかもしれません。
TOEIC でどこまで能力が評価できるかは疑問
ところで、資格試験としてもてはやされているTOEIC ですが、本当に有効な試験なのでしょうか?
英語でのコミュニケーション能力が、TOEIC で本当に測れるのでしょうか?
個人的には、ちょっと疑問を持っています。
そもそも、一つの試験で、全てのレベルの語学力を測ろうとしている点は無理がありますよね。
これは、日本で国語力の調査をするという状況を想像してみると良くわかります。
TOEIC のレベルを考えると、小学生の全学年の国語力を測るのに、一つの試験を使うようなものです。
どう考えても無理がありますよね。
さらに言うと、TOEIC はレベルが低い人には難しすぎますし、レベルが高い人には易しすぎます。
また、面接形式の試験なしに、本当にコミュニケーション能力が測れるのかという疑問もあります。
読み聞きして理解できる事と、自分から発信する事は別なはずです。
まあ、他に選択肢がないのでしょうから、TOEIC を選ぶのは仕方が無いことなのかもしれませんけどね。
タグ: TOEIC, 企業, 受験者数, 社内公用語, 英検
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