EF English First という会社が、各国の英語力のランキングを発表しました。
それによると、日本は14位だったとか。
記事の該当部分を引用してみましょう。
英語が母国語として使用されていない44カ国・地域を対象にした英語力ランキングで、上位陣はスカンジナビア諸国が占め、反対に低いのはロシアや南米諸国であることが明らかになった。日本は14位だった。
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-20389020110401
全てのランキングを探してみましたが、見つかりませんでした。
そこで、記事で分かる範囲で、ランキングを紹介します。
1位:ノルウェー
2位:オランダ
3位:デンマーク
4位:スウェーデン
5位:フィンランド
9位:マレーシア
12位:香港
13位:韓国
14位:日本
16位:アルゼンチン
23位:イタリア
24位:スペイン
25位:台湾
29位:中国
32位:ロシア
30位以降:ブラジル、ペルー、チリ、エクアドル、ベネズエラ
ゲルマン語派の言語を母国語とする国が上位
この結果を見て分かるのが、英語と近い言葉を話している人の国の成績が良いということです。
1位のノルウェーから、4位のスウェーデンまでの母国語は、英語と同じインド・ヨーロッパ語族のゲルマン語派に分類されます。
「似ている言語だから覚えが早い」という言い方が出来そうです。
大変妥当な結果だと思います。
これらの国が日本より上位にあるからといって、全く驚くには当たりません。
マレーシアと香港について
アジアの国と地域では、マレーシアと韓国が上位にいます。
マレーシアは植民地時代の言語が英語だったようですね。
また、英語教育に力を入れている事でも知られています。
感覚的には、アジアトップは妥当な気がします。
しかし、ウィキペディアによると、英語は公用語にはなっていないようですね。
これはちょっと意外でした。
香港では英語は公用語のひとつです。
ですから、英語が出来るのは当然だと思います。
むしろ、12位という順位は低すぎるのではないかと思えます。
香港の人は、みんな英語が話せると言うイメージがあったんですけどね。
日本や韓国とほとんど変わらないなんて…。
香港は中国に返還以降英語力が落ちていると聞いた事があります。
どうやら、本当なのかもしれません。
スラブ語派、ロマンス諸語は苦戦している
英語と同じインド・ヨーロッパ語族を母国語に持つ国でも、イタリア、スペイン、ロシアなどは苦戦しているようです。
これらの国の言葉は、インド・ヨーロッパ語族でも、英語が属するゲルマン語派の言葉ではありません。
ちなみに、イタリア語、スペイン語はロマンス諸語に分類され、ロシア語はスラブ語派に分類されます。
ロマンス諸語とゲルマン語の違いがあるとはいえ、イタリア語とはスペイン語は、英語とかなり近い言語だと思います。
ですから、正直に言って、イタリアとスペインの順位の低さは意外でした。
日本人が英語を学ぶのに比べれば、相当簡単だと思うんですけどね。
本当に、何でこんなに順位が低いのでしょうか?
真面目に勉強していないとしか言いようがありません。
ちなみにスペインは、同じスペイン語圏のアルゼンチンに負けています。
経済危機があるとは言え、アルゼンチンに比べれば、スペインの方がよほど豊かだと思うんですけどね。
これは負けちゃいかんよね。
もっとも、この調査自体がどの程度信頼できるかという問題もあるのですが。
TOEIC の結果よりは信頼できそうな気もする
TOEIC などの国別スコアによると、日本はかなり英語が出来ない国なのだそうです。
北朝鮮と並んで、アジアでも最低レベルに位置づけられています。
おそらく、日本人は、相当できない人も試験を受けているためだと思われます。
出来ない人も受けるから、受験者平均で見ると低くなるのです。
何せTOEIC は、日本と韓国で受験生のほとんどを占めてしまう試験です。
おそらく他国では、ある程度英語に自身がある人しか受験しないのでしょう。
その結果に比べると、今回の四十数ヶ国中の14位と言うのは妥当なような気がします。
ちょっと高すぎる気もしますけどね。
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