日産の語学講習を単とした筆者が、企業研修としての英語研修を成功させる方法を書いています。
コミュニケーション・ツールとして英語を使うためにはどのように学んでいくのが最短距離かという点に重きを置いているようです。
ビジネスツールとして英語を使いたい人には、役に立つ一冊と言えるのではないでしょうか。
分析的に書かれていてわかりやすい
とても論理的に英語の研修について分析されています。
理屈で理解した上で学習したほうが意欲がわくという人も多いでしょう。
そういう人は、英語の学習を始める前に読んでおくとモチベーションのアップにつながるかもしれません。
企業側の研修担当者にもに立つ本
この本の中では、企業側の研修担当者にも役に立つ情報が多いです。
企業側の研修担当者と言うのは、業者の選定だとか、目標の作成などを企業内で行う人の事を指しています。
この本を読むことで、どのような手順で研修を企画立案すれば良いかというヒントになることでしょう。
講師にも役に立つ
実際に企業研修の講師をされている方が書かれた本と言うことで、英語の講師をしている人にも役に立つ本でしょう。
具体的な事業計画の立て方や、教材選びなどについて、細かく説明されています。
自分が教えるときのヒントになる情報も多いことと思います。
英語の言い換えは微妙
ちょっと気になるのが、文章の中に英語の言い換え表現が付いている点です。
説明し辛いので、例を挙げてみましょう。
例えば、財務 finance や輸出 export の業務を行う社員は、一般的な英語の勉強をしただけではフォローできない特殊な用語 technical term にぶつかる危害が非常に多い。したがって、そのような部門には、専門性の高い堅守が必要だ。
このように、日本語の表現をわざわざ英語で言い換えているのです。
学習者の便宜を図ったのでしょうが、個人的にはうざかったです。
特に、言いかえが頻出する箇所などは、「勘弁してよ」という気持ちになりました。
amazon.co.jp には反発する意見も多い
amazon.co.jp のレビューには、反発する意見も多いようですね。
それは、タイトルと内容の不一致から来るようです。
タイトルからは、日産の業績の回復と英語の関係を想像する人が多いでしょう。
しかし、実際は英語の学習法や研修の取り入れ方について書かれた本です。
ビジネスに直結するような事が書かれているわけではありません。
レビューにばらつきがあるのは、納得できます。
タグ: カルロス・ゴーン, ビジネス英語, 学習方法, 日産自動車, 英語研修
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