前回の記事で、プロソディーの崩れで日本語が伝わりにくいケースがある事を書きました。
プロソディーというのは、音の上げ下げとか、読むときに区切る位置とか、音の長さや強弱などの言語の特徴を総称する単語です。
各言語にはそれぞれのプロソディーが存在します。
そしてそれが崩れていると、正確な発音をしても伝わりにくい事があるのです。
プロソディーが崩れているというのは、外国語訛りがあるという意味で取っていただいても良いと思います。
外国語訛りがある日本語だと、読むときの区切り位置が変だったり、変な音の高低や強弱があったりしますよね。
あんな状態です。
前回の例は日本語を例にとった解説でしたが、もちろん英語でも当然同じ事が予想されます。
つまり発音が正しくても、プロソディーに問題があれば英語が通じないケースが存在すると言うことです。
ただ、前回の説明は今ひとつ説得力を欠いたものだったようです。
Contents
プロソディーが崩れた日本語を聞いてみよう
そこで、プロソディーが崩れるとどんな風になるかを客観的に再現する方法を考えてみました。
具体的には、例文を作って合成音声ソフトで読上げさせると言う方法です。
まずは、昨日紹介した下記サイトで次の2つを試してみてください
http://voicetext.jp/
①プロソディーが崩れたもの
「すたんどをうめつくすけんぶつきゃくやつらがさっかーのしあいをちゅうしするこうけいあびきょうかんともいえるかんせいなんともひつぜつにつくしがたくそうかんなものでありたんたんめんいりほいこうろうをたべたの」
②プロソディーが崩れていないもの
「スタンドを埋め尽くす見物客、奴等がサッカーの試合を注視する光景、阿鼻叫喚とも言える歓声、なんとも筆舌に尽くし難く、壮観なものであり、坦々面入り回鍋肉を食べたの」
ちなみに、ブラウザーによっては正しく動作しないようです。
うまくいかなかったらIEで試してみてください。
さて、①の方は正確に理解するのが難しかったことと思います。
同じソフトを使っているので、音としてはそれぞれ近いものだと思います。
聞きにくくなったのは、プロソディーの崩れによる影響と考えて良いでしょう。
今回の例文は一つの単語が二つに分かれたりしてちょっと極端ですけどね。
プロソディーが崩れた雰囲気は理解していただけたのではないでしょうか。
補足です
例文は相当変な文になってしまいました。
なぜこんな文になったかと言うと、普通の文だとソフトの性能が良すぎてプロソディーが十分に崩れないからです。
本当は、もっと普通の文章で比較出来たらよかったと思います。
あと、モヤモヤさま~ず風がお好みの方は、SHOW(JPN)をおすすめします。
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